
sx-70
ヒニャさんが作って 大事にしていた小物が、
机の上の ヘンな場所に 置かれていた。
ヘンな場所っていうのは、
よっぽど慎重な人じゃないと
明らかに ひっかかりそうな、
そんな場所って意味で、ヘンな場所。
急いでいたか何かで
それは なんか取りあえず そこに置かれていたらしい。
それを、元来 注意力の欠落してるワタシが
電話の受話器で ひっかけて、
壊した。
明らかに ひっかかりそうな場所だったけれど
もっと注意力があれば 避けるとか
前もって どかすことだってできたわけで..。
一切の言い訳を 省けば、
「ワタシが」「ひっかけて」「壊した。」「ヒニャさんの 大事なもんなのに。」
と、いう要約になる。
やった瞬間、一瞬のうちに アタマの中で
いろんな考えが フラッシュ。
そしてその結果として
口から出たのは...
「あー..ヒニャが へんなとこに置くから、ひっかけたー。
こんなとこに 置いとくからだよー。
置くなよー。」
とかいう セリフだった。
「...............。」
ヒニャさん とてもビミョーな顔して
無言でワタシを じぃぃと 見ている....。
そのビミョーな顔を みながら
じぶんのアタマの中で ついぞ展開されてたコトを
振り返ってみた。
やった瞬間、ワタシは まず、
「あー やっちゃったー、
ていうか、これ ヒニャのすごい大切なやつじゃん。
うー、ヤバイー。」と思い、
次の瞬間には
「ああー、これ壊れたの、 ヒニャ悲しむだろうなぁ..」と思い、
それから
「うぎゃー、なんて 謝ったらいいかなー..」と思い、
(ここで ヒニャの がっかり悲しむ顔が、リアルにフラッシュ....。)
そしてそれと同時に アタマの中で
「おまえののせいだー..
おまえは ヒニャの悲しむこと したー。
おまえは ひどいー。
ひどいやつーー。」
という声が 聞こえはじめ...
その批判してくる声を 黙らせるために、
「でもこれは こんなヘンなとこに置いたヒニャが わるいー。
そうだ、これじゃ誰だって ひっかけるよー、
ヒニャのせいだー。
そうだそうだ、これじゃ誰だって そうなるんだー。
ワタシ わるくないよねー。
ワタシも、被害者ー。」
という論理が 構築され...。
この間、ほんとに 2~3秒..。
そしてワタシは 正当性を強調するセリフだけを 口走って、
「とにかくまず、認めるところは認めて ちゃんと謝る」っていう
基本的にたいせつなことを 忘れたのだった。
あああ、あぶない。
じぶんを守ることばっかりしかしない がっかりなやつに
なるとこだった。
一番 必要なことは
全然 そんなことじゃないだろ、ワタシ。
気がついたから
謝った。
「ごめん、ヒニャー..
最初から ごめんて言おうと思ったんだけど、
ワタシの中の セコい保身システムが 作動して、
じぶんがわるくないコトにしなくては!!とか思ったら
結局、ヒニャのせいってコトにしようとしたー...。
こわして ごめんね。
壊れたやつ、一緒に なおそ。」
そう言ったら
無言だったヒニャさんのほっぺが
ぽぉっと あかるくなって、
そして それから
うふふ、とわらった。
そのあと
その壊れたやつを
いっしょに 修理した。
いっしょに きゃいきゃい修理するじかんも、
それもそれで
なんだか たのしい じかんだったりした。
.................................................
さらに こんなこと かんがえる.. (--おまけ--^_^)
なにか よからぬ問題が起きちゃったときに
最もすべきことは 、
「認めるべきところはちゃんと認めて まずちゃんと謝る」
↓
「この時点でできる最良のことはなにかを 一緒に考えて、していく」
ってことじゃないかと おもうの。
でも、けっこう社会の至るところに、
この「まず 謝るべきとこは謝る」ってことができない大人が
いっぱい いちゃう気がする。
じぶんはわるくないっていう正当性を立証しようとすることばかりに必死で
話しが まるで先に進んでいかなかったり、
誰がわるいか、何がわるいかについて 延々言い争っていたりなんかして。
そういうことに多大な時間を使うのをやめれば
「じゃあ いま ここから なにができるか、なにをすべきか」っていう
もっと有益で大事なことに 時間とエネルギーを使うことも
できるかもしれないのに。
ワタシタチが おいおいにして
この「誰がわるいか」っていう
ある意味不毛なループにひっかかって出れなくなるのは、
もしかしたらきっと
ワタシタチの中の保身システムが
「”じぶんがわるい”ってことになってしまうことに
すごく敏感に反応するからなのかもしれないなぁとか 思う。
ちゃんと謝ることができないヒトっていうのは、
「謝っちゃうと
”ぜーんぶぜんぶ” じぶんがわるい”
”みんなみんな じぶんのせい”だって認めることになっちゃう」とか
思っちゃってるような 気がする。
そうじゃあなくて、
「謝るってことは
”じぶんにも なにかしら改められる点があると 認めること”だ」っていうふうに
考えれば いいとおもうの。
みんながそうやって それぞれ
じぶんの「これから 改められる点」を認めて、
で、その上で
今から どうしたらいいかをいっしょに考えていくっていう視点をもてたなら、
いろんな場面でのいろんな問題は
もっときもちよく 前向きにスルーしていけるのかもしれないなぁ なぁんて
そんなことも おもったりするな。
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| COMMENT:5
先日書いたコメントの後半は、『つづき』の部分に書かれている、
謝ることができない大人…についてであって、U.M.I.さんの事じゃないんです。書き方が悪くて、もし気を悪くされたりしたら、御免なさい。自分で読み返してハッとしました

- 2007/06/12(火) 21:46:15 |
- URL |
- motasuke #-
- [ 編集]
読んで、すっごくすがすがしい気持ちになりました。^^
その場で、自分の気持ちをきちんと言葉にして、軌道修正していけるU.M.I.さんはえらい!と思いました。
微妙に間違っちゃった時とか、すなおに謝るその一言のタイミングを逃してしまうと、あとあとしんどいのです^^;←経験者は語る
ずーっと、「ほんとは自分が悪かったんだよね…」って心の片隅で思ってなきゃいけないから。
謝れたら、お互いにハッピーですね^^
なんか最近、むっとするような暑かったり雨だったりのお天気で、意味もなく機嫌悪くなっちゃったりするんですけど、もし喧嘩しちゃっても、すなおに謝るのは大事にしよーと思いました^^;
- 2007/06/15(金) 19:35:40 |
- URL |
- はっか #2MSNKDvE
- [ 編集]